有峰のチョウハイの道へ② [旅]
さて、前回のつづきです。
飛越トンネルは、文字通り、飛騨と越中をつなぐトンネルです。
入り口には、扉がついているので、おそらく冬季は通行止めになるのでしょうね。
けっして長くはない飛越トンネルを通り抜けると、有峰林道東谷線のゲートが
あります。ここで、1800円を払って、いよいよ有峰林道に入ります。
時々、チラリと有峰湖が見えますが、
ドーンと視界の開けたパノラマポイントが無いまま、
有峰湖まで道は下っていきます。
道路地図では、有峰湖まで下ると、湖の東岸にも道路が書いてありますが、
東岸の道路は、車両通行止めになっていました。
↑西岸の道路を走ると、時々、有峰湖の視界が広がって、湖の向こうには、
薬師岳を眺めることができました。
とりあえず、ぐるりと西岸を通ってダムのところまで行ってみました。
有峰湖の北の端まで行くと、巨大なダムが見えました。
重力式のダムで高さが140mですから、国内の重力式ダムではかなり大きいダムになります。
ダムの上流側を覗き込みますと、
大量の雪解け水が流れ込むからでしょうか、
満々と水をたたえていました。
ダムの下流側が深い谷になっている事と対象的な、
ある意味、不思議な光景でした。
徐々に水が満たされて行って、最後にこの光景を見た
有峰の住民の方は、どんな気持ちだったことでしょうね。
↑ダムの説明看板です。
よくもこんな大きな人工物を作ったものです。
当時、大切な電気を作る為とはいえ、
このダムに有峰の集落は沈められてしまったんですね。
なんだか、今の時代の原子力発電所と通じるものがありますね。
↑ そして、有峰記念館です。
ここには、沈んだ有峰集落の歴史的な資料が色々と展示されています。
↑ ダムが作られる前の谷の様子です。
やはり、ダムが作られた場所は相当に深い谷になっていたことが判ります。
↑ 有峰ダムは、最初は高さ110mで計画されて、一部工事が進んでいましたが、
戦争によって、工事は中止され、放置されていました。
その時の作りかけのダム堰堤の様子です。
貴重な写真だと思います。
↑ こちらは有峰の集落を示した「有峰村絵図」です。上が南の様です。
こちらに詳細な画像データが掲載されています。
有峰の集落は現在の有峰湖の南側の西谷と東谷の合流点あたりに
あったことが判ります。
有峰記念館に来た目的はもう一つあって、
それは、「有峰トランプ」を購入することでした。
前回記事の冒頭の写真は、実はこの有峰トランプです。
この有峰トランプには、貴重な有峰の写真が使われていて、
それだけでもかなり価値があると思います。
幾つか載せてみますと、
こうした写真には、有峰記念館にも展示されていない写真もあって、
とても貴重だと思います。
この後、折立の様子を少し見てから、大多和峠に向かいました。
つづく。
飛越トンネルは、文字通り、飛騨と越中をつなぐトンネルです。
入り口には、扉がついているので、おそらく冬季は通行止めになるのでしょうね。
けっして長くはない飛越トンネルを通り抜けると、有峰林道東谷線のゲートが
あります。ここで、1800円を払って、いよいよ有峰林道に入ります。
時々、チラリと有峰湖が見えますが、
ドーンと視界の開けたパノラマポイントが無いまま、
有峰湖まで道は下っていきます。
道路地図では、有峰湖まで下ると、湖の東岸にも道路が書いてありますが、
東岸の道路は、車両通行止めになっていました。
↑西岸の道路を走ると、時々、有峰湖の視界が広がって、湖の向こうには、
薬師岳を眺めることができました。
とりあえず、ぐるりと西岸を通ってダムのところまで行ってみました。
有峰湖の北の端まで行くと、巨大なダムが見えました。
重力式のダムで高さが140mですから、国内の重力式ダムではかなり大きいダムになります。
ダムの上流側を覗き込みますと、
大量の雪解け水が流れ込むからでしょうか、
満々と水をたたえていました。
ダムの下流側が深い谷になっている事と対象的な、
ある意味、不思議な光景でした。
徐々に水が満たされて行って、最後にこの光景を見た
有峰の住民の方は、どんな気持ちだったことでしょうね。
↑ダムの説明看板です。
よくもこんな大きな人工物を作ったものです。
当時、大切な電気を作る為とはいえ、
このダムに有峰の集落は沈められてしまったんですね。
なんだか、今の時代の原子力発電所と通じるものがありますね。
↑ そして、有峰記念館です。
ここには、沈んだ有峰集落の歴史的な資料が色々と展示されています。
↑ ダムが作られる前の谷の様子です。
やはり、ダムが作られた場所は相当に深い谷になっていたことが判ります。
↑ 有峰ダムは、最初は高さ110mで計画されて、一部工事が進んでいましたが、
戦争によって、工事は中止され、放置されていました。
その時の作りかけのダム堰堤の様子です。
貴重な写真だと思います。
↑ こちらは有峰の集落を示した「有峰村絵図」です。上が南の様です。
こちらに詳細な画像データが掲載されています。
有峰の集落は現在の有峰湖の南側の西谷と東谷の合流点あたりに
あったことが判ります。
有峰記念館に来た目的はもう一つあって、
それは、「有峰トランプ」を購入することでした。
前回記事の冒頭の写真は、実はこの有峰トランプです。
この有峰トランプには、貴重な有峰の写真が使われていて、
それだけでもかなり価値があると思います。
幾つか載せてみますと、
こうした写真には、有峰記念館にも展示されていない写真もあって、
とても貴重だと思います。
この後、折立の様子を少し見てから、大多和峠に向かいました。
つづく。
渇水で棚田が見えるなんて
相当枯れた年だったんですね
by (。・_・。)2k (2012-07-31 05:56)
貴重な写真を拝見できてよかったです。
by JUNKO (2012-07-31 10:01)
活水で現れた姿を見ると何故か寂しい気持ちになってしまいます。
by 海を渡る (2012-07-31 10:11)
林道を走りながらちらちら見える目的地
気は焦るばかりかもしれませんね。
オフロードバイクで林道を散策するのが好きでした。
by ナビパ (2012-07-31 16:02)
おおっ、素晴らしい狛犬です。
これはぜひ見てみたいなあ。
簡素ながら味わい深い姿ですね。
by ナツパパ (2012-07-31 19:57)
>(。・_・。)2k さん、こんばんは。
この年の湖水の状態はどうだったんでしょうね。
写真では薄っすらと雪が霜の様なものが見えるので、
降水が全て降雪になるので、余計に水が減ったのかも
しれませんね。
>JUNKOさん、こんばんは。
この種の写真は、
見る人によってだいぶ価値観が違うと思いますので、
貴重と感じて頂けた様でしたら、自分も嬉しく思います。^^
ありがとうございます。
>海を渡るさん、こんばんは。
全国には、沢山ダムがあって、中には同じように
ダムに沈んだ集落も多いことと思います。
渇水時にそういう生活の跡が見えてくると
たまらないものがありますよね。
>ナビパさん、こんばんは。
今はGPSがありますが、昔は、山奥深い林道を走ると
目的地に着くまで、不安な気持ちになりましたね。
>ナツパパ さん、こんばんは。
さすが、狛犬マイスター!
この木製の狛犬は現在は、富山側に下った亀谷にある
大山歴史民俗資料館に展示されているそうです。
機会があれば、是非、お出かけくださいね。^^
by 元山陽ちとせ (2012-07-31 21:33)