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有峰のチョウハイの道へ② [旅]

さて、前回のつづきです。

飛越トンネルは、文字通り、飛騨と越中をつなぐトンネルです。
入り口には、扉がついているので、おそらく冬季は通行止めになるのでしょうね。

けっして長くはない飛越トンネルを通り抜けると、有峰林道東谷線のゲートが
あります。ここで、1800円を払って、いよいよ有峰林道に入ります。

時々、チラリと有峰湖が見えますが、
ドーンと視界の開けたパノラマポイントが無いまま、
有峰湖まで道は下っていきます。

道路地図では、有峰湖まで下ると、湖の東岸にも道路が書いてありますが、
東岸の道路は、車両通行止めになっていました。

EP7279392.jpg

↑西岸の道路を走ると、時々、有峰湖の視界が広がって、湖の向こうには、
薬師岳を眺めることができました。

とりあえず、ぐるりと西岸を通ってダムのところまで行ってみました。

EP7279402a.jpg

有峰湖の北の端まで行くと、巨大なダムが見えました。
重力式のダムで高さが140mですから、国内の重力式ダムではかなり大きいダムになります。

EP7279410a.jpg

ダムの上流側を覗き込みますと、
大量の雪解け水が流れ込むからでしょうか、
満々と水をたたえていました。

ダムの下流側が深い谷になっている事と対象的な、
ある意味、不思議な光景でした。

徐々に水が満たされて行って、最後にこの光景を見た
有峰の住民の方は、どんな気持ちだったことでしょうね。

EP7279413.jpg

↑ダムの説明看板です。
よくもこんな大きな人工物を作ったものです。
当時、大切な電気を作る為とはいえ、
このダムに有峰の集落は沈められてしまったんですね。
なんだか、今の時代の原子力発電所と通じるものがありますね。

EP7279424a.jpg

↑ そして、有峰記念館です。
ここには、沈んだ有峰集落の歴史的な資料が色々と展示されています。

EP7279432.jpg

↑ ダムが作られる前の谷の様子です。
やはり、ダムが作られた場所は相当に深い谷になっていたことが判ります。

EP7279431b.jpg

↑ 有峰ダムは、最初は高さ110mで計画されて、一部工事が進んでいましたが、
戦争によって、工事は中止され、放置されていました。
その時の作りかけのダム堰堤の様子です。
貴重な写真だと思います。

EP7279452.jpg

↑ こちらは有峰の集落を示した「有峰村絵図」です。上が南の様です。
こちらに詳細な画像データが掲載されています

有峰の集落は現在の有峰湖の南側の西谷と東谷の合流点あたりに
あったことが判ります。


有峰記念館に来た目的はもう一つあって、
それは、「有峰トランプ」を購入することでした。

EP7279446.jpg

前回記事の冒頭の写真は、実はこの有峰トランプです。

この有峰トランプには、貴重な有峰の写真が使われていて、
それだけでもかなり価値があると思います。

幾つか載せてみますと、

EP7309546b.jpg

EP7309543.jpg

EP7309545.jpg

EP7309549.jpg

こうした写真には、有峰記念館にも展示されていない写真もあって、
とても貴重だと思います。

この後、折立の様子を少し見てから、大多和峠に向かいました。

つづく。
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コメント 6

(。・_・。)2k

渇水で棚田が見えるなんて
相当枯れた年だったんですね

by (。・_・。)2k (2012-07-31 05:56) 

JUNKO

貴重な写真を拝見できてよかったです。
by JUNKO (2012-07-31 10:01) 

海を渡る

活水で現れた姿を見ると何故か寂しい気持ちになってしまいます。
by 海を渡る (2012-07-31 10:11) 

ナビパ

林道を走りながらちらちら見える目的地
気は焦るばかりかもしれませんね。
オフロードバイクで林道を散策するのが好きでした。
by ナビパ (2012-07-31 16:02) 

ナツパパ

おおっ、素晴らしい狛犬です。
これはぜひ見てみたいなあ。
簡素ながら味わい深い姿ですね。
by ナツパパ (2012-07-31 19:57) 

元山陽ちとせ

>(。・_・。)2k さん、こんばんは。

この年の湖水の状態はどうだったんでしょうね。
写真では薄っすらと雪が霜の様なものが見えるので、
降水が全て降雪になるので、余計に水が減ったのかも
しれませんね。

>JUNKOさん、こんばんは。

この種の写真は、
見る人によってだいぶ価値観が違うと思いますので、
貴重と感じて頂けた様でしたら、自分も嬉しく思います。^^
ありがとうございます。

>海を渡るさん、こんばんは。

全国には、沢山ダムがあって、中には同じように
ダムに沈んだ集落も多いことと思います。
渇水時にそういう生活の跡が見えてくると
たまらないものがありますよね。

>ナビパさん、こんばんは。

今はGPSがありますが、昔は、山奥深い林道を走ると
目的地に着くまで、不安な気持ちになりましたね。

>ナツパパ さん、こんばんは。

さすが、狛犬マイスター!
この木製の狛犬は現在は、富山側に下った亀谷にある
大山歴史民俗資料館に展示されているそうです。
機会があれば、是非、お出かけくださいね。^^
by 元山陽ちとせ (2012-07-31 21:33) 

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