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Blog上での著作権や肖像権について

reyoshi さんのBlogで私も以前から気にしていた話題がアップされましたので
トラバする形で、私の意見というか解釈を書いてみたいと思います。
あくまでも一個人の解釈です。

blogなどでの著作権や肖像権は、色々な違法性のバリエーションがあるのと
個々のケースで色々な解釈が成り立つという問題があって、
この問題は、難しい内容を含んでいると思ってます。
最終的には、幾つか裁判があって判例がでてこないと、一般的な
解釈が定着しないだろうな~と考えています。
以下に良くありがちなケースでの私の解釈を書いてみたいと思います。



以下の解釈の部分で使う記号の意味は以下の通りです。
◎:ほぼ問題ない。こういうケースが違法になることはなさそう。
○:多分大丈夫
△:ちょっとグレー、場合によっては問題になることもありそう
×:多分NG、訴えられると言ったケースも出てくる可能性がありそう。


ケース1:blogにAmazonなどの写真を引用する
解釈:△~○
blogの写真を右クリックしてプロパティを見るとAmazonから引用していると
ハッキリ判ればおそらく9割方○、でも解釈によっては、あたかもそのblogの
著者の記事やblogの著者が撮った写真の様に見える、といってAmazonから
クレームが付く、という可能性も無くはないです。ベストな対応は、写真の下などに、
これはAmazonから引用してます、と明記して使うことだと思います。
私の記事の例では、http://blog.so-net.ne.jp/hajime34/2005-12-19 がその例です。
※でも私も他の記事でも明記しないで引用してるところ沢山ありますけどね。。。

Rev.2005-12-23 訂正
Amazonではアマゾンアフェリエイト契約という制度があって、
Amazonで扱う商品の画像とそのURLリンクについてAmazon側が一定の権利を
主張していると解釈できます。よって、Amazonで扱う商品の画像を個人のBlogで
リンクして扱う場合には、アマゾンアフェリエイト契約を結んで、その契約に従った
リンクの方法を採る必要があると思われます。
よって、ケース1の解釈は、×~△に相当すると思われます。
アマゾンアフェリエイト契約に従ってAmazonの写真を引用する場合は◎になると
思われます。


ケース2:CDのジャケットなど著作権や肖像権があるものをデジカメで撮ってblogにアップする
解釈:×~△
これは、非常に高精細で、正面から撮った写真をアップしてしまうと、
限りなく×に近いと思います。その状態は一般多数の人にCDの
ジャケットのCopy印刷物を配っているのに限りなく近いので×という解釈です。
では、高精細でない荒い写真や、斜めから撮った様な写真の場合は、
どうかと言うと、グレ~です。なので△です。こういうケースでは、その写真を
インターネットに公開したことによって、写真を公開された側が何らかの被害を
被ると解釈できる場合は、×に近くなって、社会通念的に考えて被害は無いと
解釈できれば、○に近くなるのだと思いますが、その解釈は微妙で難しくなる
ことも多いと思います。少なくとも、写真の対象の悪口は書かない様にしないと
いけないと思います。
それにしても、将来、仮にこういうグレーなケースをなんでもかんでも×にしてしまう
判例がでてしまうと、もう収集がつかない状況になるでしょうね。。。。
私もblogでもこの手の写真が結構ありますが、なるべく真っ直ぐは撮らず、
解像度もあまり上げない様にしてます。勿論、その写真の対象物についての
悪口は書かない様にしてます。。。
私のblogの例では、http://blog.so-net.ne.jp/hajime34/2005-12-15-1 ですが、
この例ではちょっと解像度は高めですかね~。
本当はもっと荒い方が良いと思います。


ケース3:歌詞や楽譜など符号情報に著作権の価値のあるものをデジカメで撮ってblogにアップする
解釈:×~△
これは、高精細でなくても情報が符号として読みとれる状態になっていると、
基本的には×なんだと思います。
歌詞の一部や楽譜の一部のみの場合で、その一部の情報では本来の情報価値を
殆んど持っていないと解釈できる場合は、△~○だと思います。ではどの辺りから
が×でどの程度ならば○なのかという解釈は色々と意見が分かれるところだと思います。


ケース4:他のHPのURLを勝手にリンクする
解釈:◎
インターネットのリンクは基本的に公開している情報をリンクするだけなので、
問題は少ないと思われます。良くリンク先に連絡してからリンクすべきだという
意見もありますが、私は、それは不要、と解釈してます。
ただし、公開されているURLは問題ないですが、
裏URLなどの非公開のURLを勝手にリンクするのは問題があると思います。
例えば、あるサイトのxxxxxx.html の部分を xxxx2.html に変えてみたら
スゴイ情報が見えたとします。そのURLを嬉しくなってblogに書いてしまったら
これはNGになると思います。


ケース5:見知らぬ人の顔が写っている写真をアップする
解釈:△~×
これはありがちですが、顔写真は非常に重要な個人情報なので、
個人が特定できる顔写真が勝手にネット上にアップされている状態は危険度が
高いと思います。特に日時と場所が特定できる状態で顔写真がアップされている状態は
その人に思わぬ損害を与えるケースがありますので注意が必要だと思います。



という感じで、長くなってしまいましたが、色々なケース、色々な解釈があって、
やっぱ、難しいです。
難しいですが、いつも気にしておかないといけないことで
あることは間違いないと思います。


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武田のおじさん

 うむ~。確かに。これから色々デジカメして載せようと考えているおじさんとしては、意識していかなくては!と思える忠告です。参考になります。
by 武田のおじさん (2005-12-22 01:31) 

reyoshi

元山陽ちとせさん、おはようございます。
私もそんなかんじです。
Amazonリンクは、そのへんの問題(著作権や肖像権など)をクリアしていると思っているので、個人的には○とか◎かな。もちろんそこの画像をもらって、自分でアップする行為は×です。
写真は雰囲気だけ、一部にするとか、荒めにするとか、気を使ってはいますが、用途によってはグレーですよね~。
難しいです。
by reyoshi (2005-12-22 06:35) 

元山陽ちとせ

>武田のおじさん、こんばんは。
あまり、忠告というつもりではないんですよ~。
正直グレーな部分が多いので、リスクと天秤にかけながら、
最終的には一時のはやり言葉ではないですが「自己責任」で
対応するしかないのだと思います。ですから、皆さんそれぞれが
リスクを見ながら自己責任で対応していることなのだと思いますので
それに対して忠告するという意図はないんです。。。

>reyoshiさん、こんばんは。ナイスありがとうございます。
難しい問題ですが、早く一般的な解釈が定着してくれるといいですよね。
一般的な解釈は世論みたいなものなので、reyoshiさんの様な記事を
みんながどんどん発言していって”世論の高まり”みたいなものができると
いいな~と思って私も少し記事にしてみた次第です。
by 元山陽ちとせ (2005-12-23 00:08) 

reyoshi

おはようございます。
こちらからもTB入れさせていただきますね。
いろんな方のご意見が聞けて、私も勉強になりました。
by reyoshi (2005-12-23 08:53) 

元山陽ちとせ

>reyoshiさん、TBありがとうございます。
by 元山陽ちとせ (2005-12-23 09:28) 

元コラ

実は、僕のブログは、日記的にCD、DVDの視聴記録や読書記録をつけていたものを、一般公開したようなところがあるので、話題にした本などの画像を表示したいが為に、アマゾンアフェリエイトを契約しています。かつ、わざわざアマゾンアフェリエイトの契約と表示が楽なサーバーを探して利用しています。

著作権利の問題が無い画像が見つからず、どうしても画像を紹介したい場合のみ、その旨を文面で断ると同時に、画像の解像度を下げて表示しています。
ちなみに、元山陽ちとせさんの言う、「ケース1:blogにAmazonなどの写真を引用する」は、画像の著作権利がAmazonにあり、かつ利用契約をしていないので、このパターンと同じ、と言う解釈をしています。なので、ケース1も ×~△と思ってます。
by 元コラ (2005-12-24 01:16) 

元山陽ちとせ

>元コラさん、コメントありがとうございます。
アマゾンアフェリエイト契約という言葉、以前から目にはしていたのですが、
あまり気にしてませんでしたので、少し調べてみました。
Amazonが自分のとこで扱っている商品を個人などのHPでリンクの形で
紹介して、その個人のHPでの紹介がその商品の売り上げに貢献すれば
一定の額が当該HPの管理者に支払われる契約ということですね。
ということは、そういう契約をしていない個人のHPから勝手にAmazonの
商品の写真を引用するのは、確かに×~△という解釈になりそうですね。
勉強になりました。
so-netのブログでもアマゾンアフェリエイト契約との連携が簡単に
できる様になっていましたので、早速契約してみました。
by 元山陽ちとせ (2005-12-24 02:08) 

元コラ

スミマセン、話しをほじくり返すつもりは無いので、聞き流して頂いても結構ですが...ご参考までに。

URLのリンクについてですが、GoogleやYahooなどの検索エンジンに勝手にリンクされたからと言って、怒る人もまずいないでしょうから、ケース4の解釈はあながち間違いとは言えません。ですが、過去の判例と言う面では間違いとなってしまいます。
なので僕は、対象サイトのリンクに関する記述を探してそれに従うのを基本として、リンク拒否を表明しているサイトや、連絡を求めているサイトについては、それを守るべき、と考えています。
それに、リンクフリーサイトで有っても、特定ページへのリンクだけ、と言うのはリンク切れが有りえるので、トップページへのリンクも併記するのが礼儀かと...自分のサイトにとっても良い事ですしね。
よく企業サイトなどで、トップページへのリンク以外を認めていない事が有りますが、これもリンク切れを嫌うが為の表記、と善意に解釈してまして、内部へのリンクだけで無く、トップへのリンクと併記する事で、逃げています。
by 元コラ (2005-12-26 23:23) 

元山陽ちとせ

>元コラさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
確かにURLリンクのことは、自分の中でも諸説入り乱れてます。
元コラさんの様なご意見を伺えること、大変ありがたく思います。

さて、現時点で上記の解釈とした理由は、次の様なことです。
(私自身まだ揺れてますので、参考として。。。)

①URLを公開することは、情報を公開する側として相応の責任を持って
 公開されているべきであって、公開したURLを他のページから
 リンクされることを拒否する権利は存在していないと考えるべきである、
 という論理に賛同するから。
 ※丁度、学会などに発表した論文が他の論文から参照されるのと
 同じ様な事だと思う訳です。
②URLをリンクされて困る場合には、ログインという手続きを経由しないと
 当該URLにたどりつけない様にするなどの手段が存在しており、
 そうした手段を講じていないURLは公開されたURLであると解釈できる
 から。
③単純にリンクを張ること自体ではリンク先のページへ直接的な損害を与え
 ているとは言えないと思われること。
 ※逆に誹謗中傷目的などでリンクを張った場合は、リンクを張ったことが
 問題視されるのではなく、誹謗中傷の行為の方が問題視される、と考える
 べきなんだと思います。
④仮にリンクを拒否する権利が認められたとしても、各種の検索エンジン
 にURLを見せている場合は、明らかにリンクを拒否する権利を放棄している
 と解釈できるから。
 ※逆に検索エンジンに検索させない様にhtmlを記述しているページについ
 ては、その権利を放棄していないとも解釈できるので、グレーなんですが。
⑤トップページなど、リンクOKとうたってあるページは、そのページがリンクを
 拒否していません、どうぞ自由にリンクしてください、と宣言している、
 と解釈するのではなく、このページはリンクしても当面はリンク切れになるこ
 となくリンクとしての機能が継続しますよ、と宣言している、と解釈すべき
 と考えるから。
 ※トップページ以外などは、リンクしてもいいけど、そのうちリンク切れになる
 ので、リンクするならそのつもりでリンクしてね、という意味なんだと
 思う訳です。

という様なことです。やはり、基本的にはURLとはオープンなもので、
ネット上にURLを公開するということは、リンクフリーを宣言しているのと
同じ意味と捕らえる必要があるんだと思います。それだけ、URLを公開
する側の責任が重いものとしてあるのだと思います。
当然、リンクする側のページもURLとして公開されているのですから、
リンクする側にも公開する側としての重い責任がある、とも言えます。

ただ、ネット上のエチケットはこれとは別に存在していると思いますので、
リンク先への連絡はエチケットに従って行うべきである、
ということになるのだと思います。
by 元山陽ちとせ (2005-12-27 00:54) 

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